最新の免疫療法とは?
私たちも、様々ながんワクチンや樹状細胞(DC細胞)の利用、PolyICなどの免疫賦活剤を使って、免疫療法を行ってきました。
しかし、ここ4-5年になって、免疫を抑える経路、つまりがん細胞自身が生き延びるための保身を図る経路を、ブロックしてやる治療法がいろいろ開発されてきました。そして、がんを小さくする効果がとても強いことが分かってきました。この目的となる物質は、PD-1、CTLA-4、PD-L1、CCR4などがあり、それぞれの物質に対する抗体薬を使った臨床治験を各種行っています。
このために、
消化器外科や消化器癌先進化学療法開発学寄附講座と協力して、様々な努力を積み重ねています。
そして、このような抗体薬を投与した患者さんの血液やがん組織を使って、やはり免疫に関係する細胞を調べています。