嬉しいニュースです。
消化器外科院生の藤川先生の論文、”Bacteria-derived DNA in serum extracellular vesicles as a biomarker for
gastric cancer.”がCancer Immunology, ImmunotherapyにAcceptされました。血中エクソソーム上細菌情報により胃癌患者診断、進行度診断を試みた研究となります。泌尿器癌同様、同検出法が胃癌診断に有用であることを示しました。本プロジェクトは泌尿器科河嶋先生、薬学部神宮司先生との共同研究で、5年来の研究成果が遂に実りました。ありがとうございました。
消化器外科院生の地主先生の論文、”The
immunosuppressive role of CCR8+ Tregs in gastric cancer.”がJournal of CancerにAcceptされました。CCR8+ Tregが胃癌においても抑制性腫瘍免疫環境に関連することを証明しました。
口腔外科院生の加島先生の論文、”Impact of oral
anaerobic bacteria on the tumor immune microenvironment and prognosis of oral
cancer.”がJournal of Translational MedicineにAcceptされました。口腔がん領域においては、Fusobacterium
nucleatumやPorphyromonas gingivalisが腫瘍に特徴的な細菌であることが多く報告されています。今回は腫瘍表面における嫌気性菌が不良な予後と抑制的な腫瘍免疫環境に関連することを示しました。まとめるのに苦労しましたが、いい論文となりました。
3月までに研究してきていた内容が、ここ2週間位の間にバタバタと日の目を見ています。
おめでとう。続けて研究頑張っていきましょう!!
夏休み期間も終わり、Lab meetingの始まりです。
本日は留学から帰ってきた阪野先生に留学での研究内容を発表してもらいました。喘息マウスモデルにおいてILC2がICOSを介してどのように喘息悪化に寄与するかを詳細に研究した内容でした。ICOSシグナルがコルチゾール合成を介してIL-10産生に繋がるなど、これほど詳細にシグナルを検討できるのかと驚きました。腫瘍免疫においても応用可能性が感じられます。留学先での充実感があふれていて、非常に嬉しく聞いていました。ちなみにJCIに掲載されています。
今後も腫瘍免疫研究をどんどん進めていってくれると期待しています。
消化器外科院生の的場先生の論文、”Tumor Endothelial
Cells Induce M2 Macrophage Polarization via IL-4, Enhancing Tumor Growth in
Hepatocellular Carcinoma.”がCancer Sciにpublishされました。おめでとう。
消化器外科野田先生指導のもと消化器外科・臨床腫瘍免疫学で研究した内容です。腫瘍血管がIL4を介してM2マクロファージを誘導し、腫瘍増殖に繋がることを証明しました。この内容で公聴会を予定しています。頑張って。
臨床腫瘍免疫学セミナーとして、国立がん研究センター東病院の網崎正孝先生に「IL-33-activated ILC2s induce tertiary lymphoid structures in
pancreatic cancer」とのタイトルでご講演頂きました。
MSKCCで、膵癌におけるIL-33を介したTLS発生メカニズムの研究をされており、Nature に2025年2月に掲載されてます。その内容につき詳細にご発表頂きました。複雑なノックアウトマウスの系など、非常に難解な実験系を分かり易くご提示頂き、大変勉強になりました。膵癌のみでなく、他癌でも同様の系が働くものか、頭がぐるぐると回る感じでした。1時間の講演で、20分以上の多数の質問があり、全てに明確にお答えいただきました。
ありがとうございました。
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